１．プレス加工とは板金加工と言われるせん断・曲げ・絞りなどの加工があり、その生産方法により単体型、順送型、トランスファー型があります。
精密せん断方法であるファインブランキング型を含む、あらゆるプレス加工金型製作に取り組んんでおります。
 
○順送型…順送型とは、ひとつのプレス金型の中に複数の工程を等間隔で配列し、コイル状の被加工材（コイル材）がつながったままの状態で各工程の加工を連続で行えるように設計されたプレス金型のことを言います。　

○ファインブランキング型…ファインブランキング型とは平滑なせん断面やμ単位（0.001mm）の高精度を確保するために用いられる精密せん断加工用のプレス金型です。

２．鍛造加工とは、材料に大きな塑性変形を与えることで、最終製品に近い形状にまで加工することができ、材料の鍛流線（メタルフローライン）を形成による靭性強度を向上させられ、後加工を行う必要がないほど高い精度を得られることにより、生産性の向上が計れます。

○温間鍛造・熱間鍛造…温・熱間鍛造とは、素材の変形抵抗を減少させるために素材を高温に加熱して成形します。
高温下で鍛造を行うことにより、大きく複雑な形状の加工が可能で、高い強度と靭性を得ることができます。

○粉末成形…粉末成形とは、金属等の粉末を金型に入れ、高圧をかけることにより圧縮・成形します。
プレスストロークも下方、上下両方など、成形目的によって多様な方式があり、複雑形状や薄物の製造も可能であります。
最近では高密度の成形品ができており、高強度化しています。

３．プレス加工、鍛造の周辺技術
プレス加工・鍛造加工において、金型寿命の向上がコストに繋がり、現在の金型では必要不可欠な熱処理および表面処理にも取り組んでおります。
特にコーティング技術は金属などの表面に、硬質セラミック薄膜を生成させるハイテク技術です。それぞれの膜が持っている耐摩耗性・耐疑着性・耐食性・離型性・低摩擦性などは機械部分・自動車部品・金型・切削工具などの耐久性改善とともに性能向上に役立ちます。

○各種窒化処理…窒化処理とは、熱処理による表面硬化法の一つとして、鋼の表面から拡散侵入した窒素が様々な金属元素と化合し、硬い窒化物を形成して鋼の表面を硬くする処理です。
窒化処理の目的は、耐摩耗性、耐疲労性、耐腐食性、耐熱性の向上です。

○PVD処理等の表面処理…PVD処理とは、表面改質技術の一つで金属材料にセラミックスの薄膜を生成させる加工技術です。この薄膜により、金属材料は耐摩耗性、耐かじり性、滑り性向上、耐溶着性、耐熱性、耐食性などの様々な機能を得ることができます。
膜種の種類は近年、色々な種類が増えていますが、TiN、TiCN、TiAIN、CrN、DLCなどが採用されています。

４．拡散接合品
拡散接合とは、母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で、塑性変形を出来るだけ生じない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法とされています。
当社では、ステンレスの拡散接合技術により、金属フィルタの販売も手掛けております。

５．各種設備
当社では、プレス加工・鍛造加工などのプレス及びその周辺機器にも取り組んでいます。
「こんな部品を作れないか」「こんな設備はできないか」のご要望により、最適な工法、具体化するための設備等の提示・最適メーカーの選定をさせて頂きます。